0勝99敗。バイキングスが前半20点差以上付けられた時の勝敗。歴史的な勝利。僅か1%の確率の初勝利。齎したののは後半のオフェンス。そして、カズンズ。319ヤード3TD。クックが止められると苦戦を免れないのは仕方ない。後半、ディグスにパスを集め、121ヤード。5回のキャッチ。能力を存分に活かしたキャッチ。ディグスって本当にカッコいい。あのガッツも含めて。エンドゾーン付近では決定力もあるTEがフィジカルを生かす。ルドルフの後継者と目されるアイバー・スミスJr。どちらも本当にキャッチが上手い。カズンズが自信を付けるにはこの逆転劇は最高の舞台になる。
前半のディフェンスはかなりバタバタしていた印象。相手アレンに的を絞る事が出来ず、パスもランもスイスイ通されてしまう。このままズルズル負けてしまうところだったが、流れを変えたのはインターセプト。センデホーの前半終了間際のインターセプトで余分な3失点を防げたのが大きかった。
シーズン序盤、最も心配していたカズンズが良くなっている。勝てることで、チームからの信頼感も、チームへの信頼感も揺るぎなくなっている。クックも走らない試合はある。そんな時でも、攻め手を持ってオフェンスを展開する事が出来るのは、OCステファンスキーの手腕もあるのだろう。マクベイとのコンビよりも息が合っている。
前半で20点。敵地ミネソタに乗り込んであまりにも調子良いオフェンス。フラッコだったら、全く進んでなかった様な。ブロンコスファンも先週が開幕だったら、まだ希望が持てた。これだけドライブが進み、いきなりの20点。ただ、ターンオーバーで貰ったチャンス。TDでなくても、3点で良かったところをインターセプトで無得点。疑問はタイムアウトも1つ残り、後20ヤードあまり。そこでエンプティってありかな。もちろん、パス中心に考えなくてはならないが、時間を削りながらFGでも良かった。やはり強いRB陣をバックフィールドに配置するだけでディフェンスは嫌な感じになるはず。その辺から流れが後半で刷新され、スコアも逆転されてしまった。
クックをこれだけ抑えたチームはない。ランディフェンスでバイキングスを苦しめたが、結局
後半の流れだと思う。そこまで、ディフェンスは崩されてなかったし。モメンタムを的確に掴まれてしまった。
惜しい試合を何試合も落とす。もし、開幕からアレンで行っていたら、と思う。アレンの能力というより、堅実なQBの作戦実行能力がブロンコスには必要だった。逆転負けしてしまった事は仕方ない。相手は地区コンテンダー。そのチームと互角に渡り合った。この先アレンでどの程度勝てるのか、勝てるのはブラウンズぐらいか、注意深く観察したい。
ブロンコス 23ー27 バイキングス