ま、そりゃしゃーないわ。絶対的スーパーQBを擁し、地区優勝したチームのホームで雪が降る中、キャリア3戦目のルーキーQBが勝てる訳がない。そりゃしゃーないわ。それでも、ロックは40回投げた。今年デビュー組の中では頭一つ抜きん出ている事は間違いない。雪の中、ほぼ吹雪じゃねえか、の中、恐れずディープを狙いエンドゾーンにボールを投げ込む姿勢。2巡ルーキーには、そこが大事。大抵ダメな奴はエンドゾーンに投げない。ブリッツが入ると投げ捨て。パクストン・リンチじゃん、になる。4巡から這い上がったカズンズは、控え時代に出た試合はインターセプトもあったが、350ヤード近く投げていた。今は器が試される時、ロックにはフランチャイズQBになれる器がある。
ディフェンスも滑り易く敵地、マホームズ。まずまずやっていたけど、やっぱり苦戦。リードされたら終わりだな感もあり、1Qで試合は終わってしまった。マホームズからインターセプトを奪っただけに、もっと競り合いに持ち込みたかった。
厳しい環境はホーム有利。そりゃそうだが、ロックにとってみどころの多い試合であったとも思える。今のブロンコスはチーフスに歯が立たない。ロックにとって最初の大きな壁は打倒チーフス。そこから全てが始まる。でもねぇ、せめて好天でこの試合を見たかったのが本音。
それでも300ヤード投げちゃうんだ。マホームズのところだけ、雪降ってないのかよと。もちろん、いつもと違って丁寧に丁寧にパスを投げていた。この雪でもケルシーは142ヤード。ヒルは2TD。40ヤード以上のプレーの数の多さは尋常ではないヒル。足場の悪い中で、逆にランの方が苦労。ま、仕方ないなと言ったところ。
立ち直って来たディフェンスはこの試合あまり仕掛けている印象はなかった。仕掛け好きスパグニュオーロも環境も考え、ランを止める事に専心。パスを投げさせてミスを誘う。相手はルーキー、点を取られる匂いは一切しなかった。
地区優勝、そして、プレーオフへ。マホームズの冒険は更なる高みに向かう。当たり前のように、QB史上最高額を超えてくる契約も待っている。私は心の底から、チーフスがレイブンズをボコボコにしてくれる事を願って止まない。シーズン初め、チーフス嫌いなんて言ってしまって、すみません。今は心からスーパーボウルへ行ってくれって思ってます。土下座。
ブロンコス 3ー23 チーフス