NFL全試合観戦記

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極私的オールプロ オフェンス編

QB

ラマー・ジャクソン(レイブンズ)

 

今年は他に対抗馬はいない。ウィルソンもロジャースも良かったが、今年の輝きの全てはラマー。もう絶対にQBのラン記録は破られる事はない。破るとしたら来シーズンのラマーしかいない。

 

 

RB

デリック・ヘンリー(タイタンズ

ニック・チャブ(ブラウンズ)

アーロン・ジョーンズ(パッカーズ

 

ここは趣味です。ヘンリーのパワーは見ていて楽しい。チャブはラスト2試合のキャリー数の少なさでリーディングを譲った。ジョーンズはキャリー数少なくかった時でもTDを確実に獲ってくれた。

 

 

WR

クリス・グッドウィン(バッカニアーズ

マイク・ウィリアムス(チャージャーズ

マイク・トーマス(セインツ) 

 

変態ウィンストンのホットターゲット。エバンスよりお気に入りのグッドウィン。変態レシーバー、マイク・ウィリアムス。難しいボールの方が得意。トーマスはレコードホルダー。ドロップしたの?ってくらいシュアハンド。

 

 

TE

ジョージ・キトル(49ers) 

トラビス・ケルシー(チーフス) 

 

もうこの2人。一時期のゴンザレスとゲイツ。現役でいる限り、プロボウルには確実に呼ばれ続けるだろう。2人ともに明るいキャラも良い。

 

 

T

テロン・アームステッド(セインツ)

ジャック・コンクリン(タイタンズ

 

アームステッドはもっと評価されて良いはず。ブリーズからブリッジウォーターに変わっても全く変わらぬ安定感。素晴らしい。コンクリンもリワンとの兼ね合いでRTだが、LTも出来そう。来季FA。LTで欲しがるチームもありそう。

 

 

G

クエントン・ネルソン(コルツ)

ジョー・トゥーニー(ペイトリオッツ) 

 

ネルソンが現役中にオールプロを外れる事はあるのだろうか。2年でHOF入り確定のガードなんていたのだろうか。今年もOLの面白さを分かりやすく見せてくれた。ラインの苦戦で唯一の頼りだったトゥーニー。ペイトリオッツOLの完全崩壊を防いでいた。トゥーニー居なかったらと思うとゾグっとする。

 

C

コーリー・リンズリー(パッカーズ) 

 

ロジャースに安定したスナップを供給し続ける。欠場も少なく、ランブロックも中々。7年目。

 

 

 

 

 

2019シーズン 極私的個人AWARD

MVP

QBラマー・ジャクソン(レイブンズ)

 

好き嫌いではなく、今年はラマーしかいない。スタッツとか、なんだとか、全く関係ない。今年はラマー。選択肢なし。 

 

 

最優秀オフェンス

RBクリスチャン・マカフリー(パンサーズ)

 

ワンマンアーミーNo.2。ランとパスで1000ヤード達成。ドラフトではリーチと思われた体がの小ささ。だが、頑丈。素晴らしい。

 

 

最優秀ディフェンス

DEチャンドラー・ジョーンズカージナルス

 

安定感。黙々と仕事をしながら明るいキャラクター。そして、反則が少ない。サック王は逃し、残念。カージナルス移籍後、全試合先発。

 

 

最優秀オフェンス新人

WRテリー・マクルーリン(レッドスキンズ

 

このQB陣で、1年目から900ヤード。2試合欠場していなかったら、確実に1000ヤード越えていた。来季ハスキンスだと、むむむ、だが、それでも1000ヤードは期待出来る。プレーに華があり、目立つ。レッドスキンズに久しぶりに現れたエースレシーバー。

 

 

最優秀ディフェンス新人

ニック・ボサ(49ers

 

やはり存在感。スタッツ以上にチームを変えた。いるだけで恐い。ボサの加入で明らかにマークが少なくなったアームステッドを生き返らせたという相乗効果も大きい。どれだけ上がっていくのか。兄貴以上。兄貴も相当だが。

 

 

カムバック賞

ライアン・タネヒルタイタンズ

 

マリオタ交代で諦めたのはテネシー州全体だろう。昨シーズンのタネヒルを思えば、暗澹とせざるを得ない。そのノー・プレッシャーを武器に伸び伸びプレー。ペイトリオッツ、レイブンズ撃破でチャンピオンシップへ。ただ、そこはかとなく流れるフォールズ臭。タイタンズとタネヒルがリングを獲るなら、今年しかない。

 

 

最優秀HC

ショーン・マクダーモット(ビルズ)

 

チームの雰囲気が抜群に良い。3年間で2回のプレーオフ出場。戦えるチームになった。後はペイトリオッツ越え。来シーズン、是非。

NFC DIVISONAL シーホークスvsパッカーズ

最後のパッカーズのオフェンス。やはり思い出す、あのシーホークスとのプレーオフ。1stダウンを取れれば勝利確定のシーンで3回ランで大幅にロス。結局、オーバータイムのサヨナラ負け。当時、パッカーズファンだった私は、ロジャースに1回投げさせろ、と地団駄を踏んだ。それ以来のマッカーシー低評価。ロジャースに頼りながら、そこで信頼しないなんて、HC失格とまで思った。その時のシーンが脳裏をよぎったが、ラフルアーは違った。正直今のロジャースなら、3回ランでも良いかもしれない。ジョーンズもいるし。たが、そこでパスをコール。アダムス、グラハムがキャッチして1stダウン更新。勝利を引き寄せたコールに称賛。WRアダムスが160ヤード2TD。もう一枚、信頼のおけるレシーバーが欲しいのは山々。

ダブルスミスが大活躍のディフェンス。2サックずつ。ラッシュが半端ではなく、ランストップでも貢献。ロジャース史上、最も頼りになるディフェンスかもしれない。インサイトにビショップ、ホークが揃った時以来の強固なディフェンス陣。

マッカーシーからラフルアーに交代して、早々にチャンピオンシップ到達。ロジャースが破壊力のあるプレーではなく、ミスをしないプレー。爆発力より安定感。それもジョーンズがバックフィールドに控えているから。ワンマンチームではなく、チーム力でNFC制覇に挑む。

 

RBで躓いたチームがウィルソンのランに活路を見出した。大差負けはしないシーホークス。やはり、負けてなお、ウィルソンのクラッチ能力には驚嘆の気持ちしかない。前半の差を詰め、1ポゼッション。2ポイントでサックを奪われ、3点差に出来なかったのは痛かった。やはりリンチのパフォーマンスは戻らなかった。重戦車はただ、重いだけに見えてしまう。昔のディフェンダーを引きずってのゲインは見る事が出来なかった。本調子になる為には後5試合は必要だった。大事なところで頼りになるのが、タイラー・ロケット。136ヤード。ボールドウィン以上にウィルソンとのコンビネーション抜群。

アダムスを抑えられなかったDB陣。TDのパスはどフリー。カットバックについて行けず、楽々TDを許してしまった。若いDB陣、まだ成長しなくては。ジョーンズのランは1stキャリー以外は20回39ヤード。最後1stダウンを取られたパスもギリギリなプレー。ウィルソンのドライブに継なげることが出来なかった。

RB2人の怪我という事態ながら、堂々とした戦いぶり。パッカーズとの実力に差はない。やはりホームフィールドアドバンテージの差。シード1のチャンスを逃した事は痛かった。しかし、強い。来年も強い。

 

シーホークス 23ー28 パッカーズ

AFC DIVISIONAL テキサンズvsチーフス

マジで逆転しますか?24ー0の絶望的なスコアからの大逆転。マホームズの凄まじさよ。とんでもねえ。チームもマホームズならという信頼感もあり、簡単には諦めない。逆転のきっかけはワドマンのリターンから。ビッグリターン後チームを鼓舞。直後、ケルシーもパスキャッチして気合いのポーズ。まだ、これからとスタジアムの雰囲気が一変する。その舞台に満を持して登場は千両役者マホームズ。ズバズバとパスを決め、5連続TD。前半には逆転してたって、凄すぎるやろ。ケルシーが気合いの130ヤード3TD。グロンク引退後、最強TEに長らく君臨しそう。

スペシャルチーム合戦の様相も。パントをブロックされての被TD。リターンでのファンブルロスト。相手からファンブルを奪ったり、取られたりと大忙し。

ディフェンスは序盤の失点には絡んでいない。ここが、フットボールのスタッツの難しいところ。クラークは3サック。ソレンセンの動きがスペシャルチームでも目立った。

G+解説の村田さんが「リードHCが難しい事を考える展開でなかったのが勝利の一因」と的を得た論評。試合の展開の中で色々なことがあるが、最も懸念はリードの采配。僅差では心配。でも、マホームズならこれぐらいの差は付けられる。接戦時の敵はサイドラインにあり。

 

これで負けるなら、永遠に勝てないよ。テキサンズファンの溜息が聞こえて来そう。24ー0。そこで、ビッグリターンから2つのパスでTDを奪われてしまう。焦ったかオブライエン。自陣での4thダウンギャンブル。ここでか。それを失敗して窮地。少ないプレー数でTDされて10点差。サイドラインがバタついているのが見て取れた。そのまま、前半もリードを保てず、あっという間の大量失点。1Qチャンピオンという画像も出回ってた。ワトソンは調子も良く、相手のランディフェンスの弱さを突けていた。負ける要素はなかったのに。痛恨のフェイクプレーコール。

ディフェンスはお粗末の一言。レッドゾーンディフェンス最低のシーズンスタッツがそのまま出てしまった。チーフスにとってエンドゾーンは本来の20ヤード手前ではないか。7回の進入で全てTD。ちょっと酷過ぎる勝負弱さ。

マニングに対した時のテキサンズを思い出した。勝っていても、相手マニングに余計なことを考えての自滅。その頃はオブライエンもいなかったし、勿論、ワトソンもいない。チームに染み付いたマホームズへの恐怖。そして、1Qでのあり得ない得点差に動揺。逆に僅差の展開ならもっと好ゲームになっていたと思う。

 

テキサンズ 31ー51 チーフス 

NFC DIVISONAL バイキングスvs49ers

49ers圧勝。完璧な試合運びとミスのなさ。しかも、オフェンスはランをチクチクと。戦術の一旦しか見せず。そもそも、OLに付け入る隙なし。モスタートと見せかけて、コールマンのランでリズムを掴む。ほぼ、全てランコールで奪った後半唯一のTDは圧巻。バイキングスディフェンスが手も足も出ず、ひたすら後退を繰り返す。コールマンは105ヤード。モスタート58ヤード。パスなんて、キャッチしたのは4人だけ。地上戦を制圧して、要所でのパスアタック。キトルではなく、ケンドリック・ボーンが印象的なプレーでTDパスキャッチ。結果3キャッチって、そんなに少なかった。印象としては大活躍だったけど。

ディフェンスもライン戦で完勝。ボサ2サック、バックナーとアームステッド、そして、ソロモン・トーマスの1巡カルテットが全員サックの揃い踏み。シャーマンも珍しいインターセプト。そもそも、投げられることが少ないので。

シャナハン父のラン精神が息子にも息づいている。シャナハン父は必ず良いRBを見出した。そして、息子はRB3人+ユーズチェックのオフェンス。サミュエルやサンダースも含め、素晴らしいタレントを揃えている。たが、ディフェンスで勝つ。こりゃ、強い。相当、強い。

 

負ける時はこんなもの。OLが崩れカズンズは立ち往生。頼みのクックがまるでヤードを稼げない。1stダウンも四苦八苦。これでは試合にならない。前半、ディグスの見事なキャッチでTDを返した時は期待したのだが。その後、インターセプトで奪ったレッドゾーンでのオフェンスでFG止まり。痛かった。それにしても、クックに拘りすぎ。マティソン、ブーンと良い控えRBもいたのに、クックはラン9回。マティソンは1回。目先を変える意味でもローテーションさせるべき。リターンが好調のアブドゥーラ辺りでも、局面は打開出来た様に思える。パスでカズンズが追い詰められると、だいたいこんな内容の試合になってしまう。

ディフェンスも49ersのOLに完敗。タイプの違うRBに手を焼いた。ここまでランで進められるドライブはそうない。今年あまり調子良くない時のディフェンスに戻ってしまった様な。見せ場はケンドリクスのインターセプト。WR並のキャッチ力。

シェリルスのリターンでのファンブルロストも痛かった。労せずしてロングゲインされFG。そこで勝負あり感も。

私事ですが、OCステファンスキーがブラウンズのHC就任。この試合のランオフェンスを見ると不安しかないが、とりあえず、期待したい。バイキングスは次のOCは誰になるのか。カズンズを活かせる人材を見つけたい。

 

バイキングス 10ー27 49ers 

AFC DIVISONAL タイタンズvsレイブンズ

まさか負けるとは思わなかった。戦慄のアプセット。主役はタネヒルではなく、ヘンリーだった。軽重戦車。宙に浮いている様な走り。当たると相手は吹っ飛ばされる。195ヤード。パスを投げても1TD。この試合のMVP。タネヒルポストシーズンに入って2試合連続でパス100ヤード以下。ある意味調子はドルフィンズ時代に戻ってるかも。ラマーのインターセプト、4thダウンギャンブル失敗をしっかりTDにして、リードを常に保った展開で、レイブンズの焦りを誘ったのが勝因。

ディフェンスはラマーに勝ったと言えるかどうか。パスは365ヤード、ランは143ヤード。トータル500ヤード超えはやられ過ぎ。たが、要所で3つのターンオーバー。4thダウンも止めた。バイアード、バッカーロのインターセプトのタイミングもバッチリ。サックも4つ。ディフェンスの貢献もあった。500ヤード奪われた気がしない。

そして、チャンピオンシップへ。マリオタからタネヒルへのチェンジはシーズンを諦めたと判断したが、ここまで来るとは。ブレイベル株急上昇中。ここまで行ったら、スーパーボウルの夢が現実味を帯びて来た。タネヒルがフロリダの地に戻るのは下克上の完成と言える。単純に見たい。

 

ワンマンアーマーの弱点。ラマーが崩れると全てが終わってしまう。インターセプトをTDに繋げられてしまう。次の4thダウンギャンブルをラマーのキープで止められてしまう。その窮地、今シーズン、ラマーオフェンスにシフトを切ってから、苦戦する試合はほぼなかった。そういった経験のなさがチームの弱さが出てしまった。サイドラインもあたふた。14ー6からの4thダウンギャンブル。焦ってるなあ。そして、ラマーに託す。見え見えのキープは止められる。ハーボーの焦り。そもそも、QBが20キャリーして、チームのRBが2人で9キャリー。これは狂気の沙汰。

ディフェンスもヘンリーを全く止められず。やはりラマーが停滞すると焦りがある。強いチームの奢りか、対策を全くしていなかった様に見える。ラッシュは届かず、ヘンリーとはすれ違い。敵のオフェンスはヘンリー一辺倒。簡単に読めるはずなのに、注文にハマってしまった。

普通にスーパーボウル勝つと思ってました。ワンマンアーミーの悲しさ。だが、ラマーを中心に考えたら、この戦い方を続けるしかない。逆に300ヤード投げたらラマーは勝てない。そして、この戦い方は寿命が短い。来年、取るしかラマーには時間は残されていないと思う。ハーボーも忸怩たる思いがあるはず。ラマーに取らせたいという気持ちもよく分かる。

 

タイタンズ 28ー12 レイブンズは

 

NFC WILDCARD シーホークスvsイーグルス

ウエンツがいなくては勝負にはならない。それでも、精一杯戦ったイーグルスの選手たち。8点差だったのは、オフェンス、ディフェンスの奮闘があったからだ。マカウンのプレーには胸に来るものがあった。まさか、プレーオフでパスを投げるとは思っていなかっただろう。WRも揃わず、結局、ハワードも間に合わず。ザック・アーツも骨折は癒えぬまま。この状況でマカウンに託さなくてはならなかったのは苦しい。今年のフォールズを見たら、フォールズがいたらなぁとならないのは、良かったけれど。

ディフェンスの奮闘も見ていて気持ち良かった。気合の入ったディフェンスは、クラウニーの反則で退場したウエンツの遺恨を感じさせず、クリーンでハード。全員が力の限りプレーしていた。フレッチャー・コックスがサックこそなかったが、ランディフェンスで非常にキレがある動き。ウィルソンにも迫っていた。

やはり触れなくてはならないウエンツへのタックル。低い位置でのヘルメットトゥヘルメット。故意とは言わないが、明らかに反則。少なくともフラッグは出すべき。今シーズンは特に審判の意識がしっかり統一されていない。そこがジャッジの一番の問題だろう。

 

ランを止められ、苦しかったシーホークス。リンチは6回7ヤード。1つ上手く潜り込んだTDはあった。エンドゾーン手前1ヤードは苦手なリンチには珍しいダイブ。期待のホーマーも11回12ヤード。ウィルソンのスクランブルが効果的だったとは言え、ランが低迷するの本来の戦いが出来ない。ただ、ウィルソンはウエンツとは違い、スライディングが上手い。頭から行かないので、怪我のリスクは少ない。メトカフを1巡で取るべきだったWR。160ヤード。身体能力だけでなく、キャッチ力にも見るべきものはある。TDパスはピンポイントの難しいキャッチ。素晴らしい。

クラウニーが決してラフプレイヤーとは思わないが、頭から行ってしまったのは事実。やはり反則です。フラッグは投げられるべき。そして、ウエンツもスライディングは練習すべき。サックは7つ。マカウンの機動力を考えれば当然か。サックというより、ポケットから出たマカウンのロスヤードが多かった。

試合後、ベダーソンに駆け寄るウィルソンがウエンツのことを気にかけていた。スポーツには怪我が付き物だが、やはり同じQB同士、気になるのだろう。後味の悪い試合になるところを、ウィルソンの気遣いで救われた気持ちになった。そして、いよいよデビジョナル。寒いランボーフィールドへ決戦の場を移す。パッカーズだって、寒過ぎるのが良い訳ではない。良い勝負を見せてくれ。

 

シーホークス 17ー9 イーグルス