混沌として来たNFCシード1争い。NFC東地区以外のチームには、チャンスがあると言う混戦。レベルの高い戦い。そして、49ersがパッカーズをコテンパン。コテンコテンにやっつけた。ロジャースが1試合、ほぼフルに出場して104ヤード。ランではないぞ。パスでたったの104ヤード。あり得ない。RTブラガの怪我での退場も響いて、常にラッシュに晒されていた。被5サック以上に粘り強いカバーに沈黙。OLが保った時でも、オープンになれないレシーバー。ロジャースがターゲットに窮するシーンが再三見られた。ここまで酷いロジャースはあまり見ない。
ディフェンスは3サック。コンスタントに活躍するダブルスミスは相変わらず。しかし、シャナハンの繰り出すビッグプレーを止められなかった。ガロポロもあまり窮屈に見えず、プレッシャーが掛かっていたとは言いがたい。
大差での敗戦。しかしながら、再三の4thダウンギャンブル。試合の流れを考えて、FGで3点積み重ねて行った方が、追いつきそうだったのだが。ラフルーアはシャナハンへのライバル意識が強かったのかも。弟がスタッフにいるし、そりゃ、負けたくないよね。
ここまでは強いのか、49ersディフェンス。自慢の1巡トリオDL。あれれ、ホントはカルテットのはずだったのに。ソロモン・トーマス、何処へ。その3人で3.5サック。DBもシャーマンを中心に強固になった。ロジャースに時間を与えても撤退したカバーはラインの突破を助けた。ロジャースのパスオフェンスを104ヤードに抑えられるのは49ersディフェンスを於いて他にはないだろう。
ガロポロも今シーズン一番の出来。ブーツレッグからのキトルへのTDパスは真骨頂。丁寧なハンドオフフェイクにオープンなキトルを見つけての、素早いパス。ガロポロを支えるクイックリリースは健在だ。ランは振るわなかったが、試合をコントロールするには十分。大量得点を背に、余裕のタイムコントロール。強い相手に強い勝ち方。
熾烈を極めるシード1争い。しかしながら、本当の敵はシーホークス。悔しいことにセンチュリーリンクで勝てなければシード1どころか、地区優勝すら遠ざかる。ここからが本当の正念場。昨シーズン4勝、長らく低迷。厳しい戦いに若く経験のない選手が多いのが唯一の懸念材料。