何かバッカニアーズのホームって妙な風が吹いている。魔法の風。雰囲気という意味の。結局はウィンストン劇場の偏西風。まあ、風向きがよく分からない。それでも、花火が打ち上がる日は色んな変化で楽しませてくれる。だから、ウィンストンは見切れないんだよな。試合開始直後から、いきなりのインターセプトからリードを奪われる。その後もインターセプトは合わせて3つ。1つはピック6。勝てる訳ないと思える負のスタッツ。しかし、正のスタッフは456ヤード4TD。何ともファンタジカル。エバンスはTDキャッチのプレーで足を怪我するとそのまま退場。IR入り。ファンタジカルなんて言ってる場合じゃない。しかしねえ、ウィンストン率いるバッカニアーズオフェンスは荒っぽいながら、面白いんだよな。
ヒルトンがいない為、逆にマークが絞れなかったのか、ビッグプレーをいきなりやられてしまった。ディフェンスが準備してる時にインターセプト、その一投目にロングTDパス。準備させてくれ。バレットが0.5サックを積み上げ、サック王争いトップをキープ。錚々たるメンバーが名を連ねる中の急ブレイク、WEEK14まで活躍が続くのは立派。ブロンコスファン呆然。
本当に悩ましいなぁ。ドラフトでQBを指名するには低い位置に落ち着きそう。インターセプトも投げるが、それ以上にTDも投げる。見ていて飽きないんだよな。魅力は充分。これで2年目なら最高なんだけど、もう5年目というのが玉に瑕。でも、捨てきれない大物感。上手く使えば、スーパーボウルを獲れそうな器も見え隠れ。
バッカニアーズにお付き合いしてしまった試合。コルツにあるまじき、大味な試合。ブリセットは元々大味なんだけど。びっくりしたのはインターセプト後のTDパス。大胆。しかもキャッチしたのはマーカス・ジョンソン。誰よ?調べたら3年目。初の100ヤード越え。ランが持ち味のチームだが、ウィンストンに当てられたのか、パスの投げ合い。ブリセットはインターセプトなし。得点力に欠けるコルツオフェンスがピック6を除いても28点。やっぱりバッカニアーズの風に巻かれた。
レナードが2インターセプト、1つはピック6と大活躍。全体にサックは少なかったが、確実にウィンストンにプレッシャーは掛かっていた。決してディフェンスが崩壊していた様に見えないのに、38失点。どうして?
何か分からないうちに負けてしまったコルツ。これこそが訳の分からないバッカニアーズマジック。いや、ウィンストンマジック。決して良いマジックには思えない。黒魔術。
コルツ 35ー38 バッカニアーズ